【50代からの再婚】バツイチ子持ちの2人が事実婚を経て還暦婚!

※1.ヘッダーの画像は実際の人物とは異なるイメージ画像です。
※2.実際の新婚さんの様子は公式サイトで御覧ください。

あいさつ

皆さんこんにちは。婚活ナビゲーターのFukuです。今日も人気TV番組「新婚さんいらっしゃい!」に登場した新婚さんの生のエピソードから、出会いのヒントを探っていきたいと思います。今日のゲストは奇跡のニューハーフ「チェリー天童」 さんです。よろしくお願いします!

こんにちは、Fukuさん、そして読者の皆さん、チェリー天童です。季節もチェリーブロッサムシーズンですし、愛の花をたくさん咲かせましょうね。新婚さんのエピソード、私も楽しみにしています。よろしくお願いします!

それでは今回の新婚さんですが、兵庫県神戸市にお住まいの60歳と58歳の熟年新婚カップルです。お二人とも過去に離婚を経験されていて、それぞれ子供もおられる状況で出会って、15年の交際を経て結婚されたそうです。

60歳と58歳での新たな門出。15年もの長い交際期間を経て結婚されたんですね。

出会いは夫の一目惚れ

さっそく二人の馴れ初めを見ていきましょう。夫は青森出身で、トンネル工事の職人として全国を転々としていました。
一方の妻は広島出身で、現在はドローンスクールや保育園などを営む経営者です。
そんな二人の出会いは15年前、妻が広島の実家の日帰り温泉を手伝っていたときのこと。夕方6時の閉館間際に訪れた男性客がありました。作業服姿に金髪のオカッパ頭。おまけに歯も2本抜けている

なんだか怪しい雰囲気のお客さん …それにしても夕方6時だと、温泉施設としては早すぎる閉館時間ですね。

もうすぐ閉館なのにと思った彼女は営業時間を告げて、やんわりと入館を遠慮してもらおうとしました。けれども男はなまりの強い異国の言葉で「温泉が大好きで、どうしても入浴したい」というようなことを言うので、彼女は仕方なく入館してもらいました。

ドラマのオープニングみたいで、かなり興味がそそられます。でも恋愛ドラマですよね。

そうです。その男性こそが今回のラブストーリーの主人公です。彼は津軽人ですが、津軽の人は99%が自家用車に風呂道具一式を常備してあるぐらい温泉が大好きです。家に浴室があっても公衆浴場に通うんです。じつは私も津軽人。

チェリーも東北の生まれなので、わかる気がします。さすがに車に風呂道具は常備してませんけど。日本人は一般に温泉好きですが、津軽の皆さんは温泉愛が深いんですね。山形にも素敵な温泉がいっぱいありますよ!

銀山、赤湯、上山…山形の温泉も良いですね。
さて、閉館30分前に入館した彼ですが、ほんの15分ばかりで「いい湯だったぁ~」と言って出てきたそうです。
そして彼はそのとき彼女を見て「めんこいなぁ~」と一目惚れ。その日から顔を覚えてもらおうと彼女の温泉に2週間毎日通い詰めます。
でも彼女にしてみると初対面で十分に印象的でした。さらに初めて耳にする津軽弁にも興味を抱いたそうです。

温泉好きなのに15分で出てくるなんて、彼女の様子から空気を読んでそうしたんでしょうね。そして一目惚れ!結末がハッピーエンドなのはわかっているけれど、彼のキャラクターが個性的すぎて、ちょっと心配です。

「めんけえなぁ」は恋の呪文

心配ご無用。彼女に恋した彼は温泉の従業員から彼女の誕生日が近いことを聞きだし、サプライズでプレゼントを渡します。黄色いドン・キホーテの袋の中身は「ヤンキー丸出しのレノマのジャージ」。贈られた彼女は内心ドン引きでしたが、誕生日を祝ってもらって悪い気はしません。15年前なので、43歳の誕生日ですね。

ますます心配になりました。でも、ドン・キホーテの袋の中身が何であれ、彼の気持ちは伝わったはず。私だったら悪い気はしないと思います。「困った人だなぁ」って少し呆れて笑っちゃう感じですね。スマートじゃないのが逆に好印象です。

たしかに、ナンパ師とは正反対なキャラクターですね。
さらに彼はバースデープレゼントを渡した勢いで彼女を日帰りデートに誘います。行き先は島根の温泉。ほんとうに温泉好きですね。車で向かう道中、彼は「めんけぇなぁ、めんけぇなぁ(かわいいな)」と、彼女を愛しむ言葉をかけ続けます。さらに、普段は金髪オカッパの彼が、湯上がりで髪をオールバックにしてきた姿を見て「勝新太郎に似てる!」と思った彼女は、彼を案外カッコイイと思うようになります。

恋の魔法にかかっちゃったんですね。島根に向かう車で彼が口にしていた「メンケェナ」というのは、魔法の呪文だったのかもしれません。青森は呪術の文化が残る土地ですよね。恐山とか岩木山とか。彼女はそれで昭和の大スターの面影を見てしまったのでしょう。勝新太郎がカッコイイかどうかはお好み次第ですけど。

なるほど…たしかに「めんこい(可愛い)」という言葉には人の心を揺さぶるパワーワードかもしれません。
デートに戻りますが、島根の温泉で勝新太郎と化した彼は、別れ際、彼女の頬に唐突に「チュー」をして、「へばな!(じゃあね!)」と片手を上げて立ち去ります。そんな彼の愛情表現に、「こんなの久しぶり!」と彼女も一気に恋愛モードに。ほどなくして彼から電話で告白があり、二人はめでたく交際をスタートすることになりました。

「チュー」と「へばな!」で燃え上がる恋もあるんですね。同じ東北人として嬉しく思います。彼が彼女の実家の温泉を訪れた場面では、まさか二人に恋の花が咲くとは思えなかったけど、恋愛の種は本当にどこに落ちているかわかりませんね。

彼は短期間で現場を渡り歩く仕事をしていたので、彼女のそばにいられる間に親しくなりたいという思いがあったようです。それで少し急ぎ気味のアピールになったわけですが、彼女の休眠していた乙女心を覚醒させ、交際に至りました。作業服で金髪オカッパで歯が2本抜けている45歳の男がそれをやってのけたという事実は、私たちの固定観念を払拭するインパクトがあります。いろいろなコンプレックスを抱えて恋愛や結婚に消極的になっている人に勇気を与えるエピソードですね。

共鳴する存在

この物語は「恋愛の多様性」というメッセージを強く伝えている気がします。
私たちは「モテる人」をお手本にして、容姿を整えようとしたり、恋愛のイロハを真似ようとしたりしがちですが、きっと恋愛ってもっと違う次元で発動する熱病のようなものなんだと思います。
だから、自分を他の誰かと見比べて一喜一憂するよりも、自分の大好きな物事を楽しく共有できる人との出会いを探すことが、恋愛への近道になると思います。

そうですね。今回の事例では「温泉」が接点になってますね。それと彼の方言やヘアスタイルなどの「強めな個性」が、彼女の好奇心をくすぐった部分もあったと思います。見る人によってはマイナスな個性を好意的に受けとめた彼女の寛容さは素敵ですね。彼女本来の性格と人生経験の賜物だと思います。

恋愛に限らず、心に残る出会いというのは「共鳴現象」だと思うことがあります。この世に存在するあらゆるものが特定の周波数をもっていて、たとえば地震の震源地から遠く離れた場所が隣接地より揺れが大きくなったりするのは、地盤の周波数の同じ地域が共鳴するためです。きっと人もそれぞれ固有の周波数をもっていて、共鳴する人どうしは無意識にそれを感じとっているのではないでしょうか。「気が合う」ってそういうことなのかなと思います。

そうですね。恋愛の始まりが共鳴現象というのは面白いイメージです。無意識を意識してみたときに気付くことってありますね。

夫の急病で還暦婚を決心

さて、新婚さんのエピソードに戻ります。
交際を始めて以降、彼は何度も彼女にプロポーズを繰り返しますが、彼女には2人の娘さんがいて、名字が変わることの影響を心配した彼女は、内縁関係を続ける選択をしました。

43歳の女性のお子さんですから中高生でしょうか。思春期の娘さんには必要な気遣いでしたね。

けれども3年前、二人に転機が訪れます。山口県の工事現場へ仕事に行っていた彼が、突然真っすぐに歩けないほどの体調不良に見舞われ、病院に緊急入院することになります。診断は脳梗塞でした。
彼女は車を飛ばして病院に駆けつけましたが、コロナ対策で「家族以外は面会禁止」の対応。初めて内縁関係であることの壁に直面します。さらに医師からは「本人は大丈夫なつもりでいますが、脳梗塞の場所が悪く呼吸が止まる危険もあります。何があっても驚かないでください」と告げられます。

それは心が痛みますね。コロナウイルスに翻弄されたここ3年程は、たしかに非情にも見える感染対策がとられていました。内縁関係とはいえ12年も交際を続けていたのに、それが認められないというのは、とても悲しかったでしょうね。

会えないことに動揺した彼女でしたが、病院側のはからいでテレビ電話をつないでもらうことはできました。画面の向こうで彼は「ホテルを予約しておいたから下関のフグ食って帰れ」と言ったそうです。その様子を見た彼女は会えなかった悔しさもあり「還暦まで頑張って生きて、結婚しよう」と彼に告げます。私が命の心配をしている相手が私の心配をしている…これは心が震えますね。

愛情深いエピソードですね。画面越しに互いを思いやる二人の姿に目が潤みます。彼の「フグ食って帰れ」は、言葉足らずでいかにも東北人的です。「心配させちゃってごめん。オレは大丈夫だからホテルで休んで下関の美味いフグでも食べて帰ってね」というのが正確な心情だと思います。でも、彼女にはちゃんと伝わっていましたね。

まさに共鳴ですね。でも、その後の療養で杖がなくても歩けるようになった彼でしたが、「男は稼いで家族を養う」という観念のもとに生きてきた彼は自信をなくし、彼女との離別を考えた時期もあったようです。けれども弟2人がいて「長男」と揶揄されるほど男前な彼女は「黙ってついてこい!」と彼を励まします。そして、彼の還暦を機にお互いの子供から婚姻届の証人欄にサインを書いてもらって、晴れて夫婦になりました。

彼が彼女のお荷物にならないように身を引こうとするのも愛情ですし、その愛情に彼女もまた愛情で応えています。真のパートナーシップですね。
そして、還暦という大きな節目に、お互いの子供たちから婚姻届にサインをもらって正式に夫婦になるなんて、とても素敵!

50代の恋愛と結婚

現在の暮らしについては「至って普通。でも、一緒にいられるのが嬉しい」と話す二人ですが、夫が最後に「津軽弁は郷里の宝だから直さない。でも、それより大事な宝が玉ちゃん(妻)」とノロケてみせて、妻も満面の笑みで応えていました。

普通で穏やかな時間が、実は最も幸せなのかもしれません。結婚って難しい側面もありますが、夫婦がお互いを「宝」と思える関係って、とても素敵ですね。

それでは出会いのヒントをまとめていきたいと思いますが、チェリーさん、お願いできますか?

OK!この素敵な物語から得られた「出会いのヒント」をまとめてみますね。

  • 良くも悪くも自分らしく:津軽弁を大事にする夫のように、自分のルーツや個性は大切な宝物。自分らしさを大切にすることで、自分を相手に印象づけます。前歯が1~2本抜けててもOK!
  • 人間性を感じ取る:初対面では作業服に金髪オカッパで歯が2本抜けているという外見だった彼を、彼女は寛容に受けとめ、次第に純朴な人間性に共鳴していきました。どんなに美麗な外見を備えていても、心が未熟な相手では長く添うことはできません。見た目よりも人間性を感じとることが大切です。
  • 相手を思いやる:病床での彼の気遣いや、彼女の「還暦まで頑張って生きて結婚しよう」という言葉には、互いを思いやる気持ちがあふれています。
  • 試練を乗り越える強さ:脳梗塞という試練を二人で乗り越えたことが、絆をより強くしました。

今回の新婚さんからは、出会いから関係を深めていくための大切なヒントがたくさん見つかりますね。

本当に学ぶところの多い御夫婦です。お互いに離婚を経験していて、40代で出会ってからの還暦婚。そのぐらいの年齢だとパートナーを求めつつも諦めてしまう方も多いと思うのですが。

年齢を重ねても新しい出会いを見つけることが可能だという事実が、希望を与えてくれますね。

本当に。二人とも子供もおられて、出会ったときはおそらく仕事に一生懸命な時期だったと思います。そんな中でも、夫の一目惚れをきっかけに短期間で交際へと発展しました。出会いの場面での彼の様子は「変なオジサン」そのものでした。リアルだっふんだ~です。そこに恋の花が咲き結婚という果実が実ったことも勇気づけられるエピソードです。

それが恋愛の不思議なところですね。彼のあまりスマートではないアプローチが、次第に彼女の心に火をつけました。

スキスキ光線

「出会い」にフォーカスすると、西日本で津軽弁丸出しという人は珍しいので、彼がトンネル掘りに来ている出稼ぎ人だということを、彼女は初対面からほどなく把握できただろうと思います。きっと、「なんか変な人だけどバリバリ働いている人なんだなぁ」ぐらいに思ったのではないでしょうか。

そうですね。彼の風変わりな容姿や津軽弁が彼女の興味を引いたのは間違いないと思います。それと、作業服のまま夕方に温泉を求めて来た訳ですから、彼の姿は一日の労働を感じさせるものだったかもしれません。「働く男」ってカッコイイですよね。歯が抜けてるのはちょっと残念ですけど。

実家の温泉を喜んで毎日通ってくるのも、サービス提供者としては好印象です。おまけに彼は一目惚れですから、麗しいものを愛でる目で彼女を見て「スキスキ光線」を出しているわけです。少なくとも「無害で善良な人」という印象づけには成功している感じです。そこからバースデープレゼントや、日帰り温泉デートで好意を具体的に示していきました。それが彼女に「久しぶりの感覚」を呼び起こし、彼を「勝新太郎」に見せたわけです。

まさに恋の魔法!彼の「スキスキ光線」は「スペシウム光線
よりもアツアツですね♡

まとめ

今回の新婚さんのエピソードに接して、出会いがなくて諦めかけている人達にも、きっとチャンスはあるんだと強く感じました。
ただ、自分の側に何か「積極的になれない因子」があったなら、それをどう扱うかが問題です。
もしも独りでいることに不安や寂しさを感じているなら、まずは自分を消極的にしている原因と向き合ってみる必要があるのかもしれません。

チャンスを自分から閉ざさないこと、自分を消極的にしている原因を見つめ直すことが大切ですね。
人生は予期せぬ素晴らしい出会いや展開に満ちています。だから、自分と向き合って自信を育みながら、出会いに積極的でいてほしいと思います。

チェリーさん、今日はお付き合い頂いてありがとうございました。とても収穫の多い対談になったと思います。素敵な新婚さんでしたね。

Fukuさん、今日は素敵なエピソードを通じて愛と出会いについて一緒に考えることができて楽しかったです。本当にたくさんの勇気と希望を受け取りました。機会があれば、またお声掛けください。愛を求めるすべての人たちに素敵な出会いが訪れますように、チェリーもお祈りしています!